マルチサイト機能の検証

2010 年 10 月 8 日

WordPress3.0 のマルチサイト(ネットワーク)機能でWelcart が使えるかと言うご質問をたくさん頂いていましたが、漸く検証してみました。遅くなってすみません。

サーバーやSSL、パーマリンクの状況で結果が変ってくる可能性が高いのですが、今回は「さくらスタンダード」の以下の環境で問題なく動作したのを確認しました。

【テスト環境】
サーバー さくらスタンダード
SSL サブドメイン型共用SSL(さくらで独自ドメインを取得すると使えなくなるらしい)
パーマリンク 利用の有無を問わず
ネットワークのタイプ サブディレクトリ型

サブディレクトリ型共用SSLの場合、またサブドメインタイプのネットワークでの動作検証も行ってみるべきです。もし検証お済の方がいましたら情報提供お願いいたします。


ネットワーク化した場合のプラグインの扱い

実は今回初めてマルチサイト機能を使ってみたのですが、WordPress のフル機能が使えるサイトを展開できるわけではないのですね。どちらかと言うと、親サイトがあって、あとは小サイトみたいな感じです。例えばプラグインのインストールは親サイトで(特権管理者)のみ行う事ができて、各子サイトでは親サイトでインストールしてあるプラグインをそれぞれ有効化して使うと言った感じです。また、親サイトではプラグインをネットワーク全体に有効化する事ができ、その場合子サイトではそのプラグインを停止することはできなくなっているようです。

これは、親サイト側でネットワーク全体を安全に管理するためにはとても良くできた仕組みですが、逆に子サイトではプラグインのカスタマイズができないことになり、更に同じプラグインのバージョン違いを利用することもできないと言うことになります。これはテーマに関しても同じ事が言え、子サイトではインストールされているテーマのカスタマイズはできず、ただそれを利用するのみと言った制限が有ります。

マルチサイトを利用するには、親サイトがネットワーク全体を管理すると言った概念で、どう有効利用するかじっくり考えてみる必要がありそうです。


Welcart でマルチサイトを利用するメリット

では、Welcart でショップを運営する上でマルチサイト機能はどういうメリットがあるでしょうか。

個人的には複数のショップをマルチサイトで運営するメリットはあまり感じません。Welcart のアップグレードが1回で済むといったくらいでしょうか。ただ、ショップはSSLを利用しますが、同時に使う既存のプラグインはSSLに対応していないものが多く存在します。そこで、SSLを使わないブログや企業ページとショップとをマルチサイトで分け、ショップでは最低限のプラグインを利用して運営することで、プラグインにパッチをあてるなどのカスタマイズの手間を削減する事ができるでしょう。



Welcart も将来マルチサイトからの受注を一元管理できるようになれば、新たな可能性が見えてくるかもしれません。その他マルチサイトを使ってどんな事ができるか皆さんのアイデアを聞かせてください。


[追記:2010/11/10]
現在のWelcart では、特権管理者による「ネットワーク全体に有効化」が利用できません。カートページやカテゴリーを自動登録するため子サイトからの有効化が必要です。


[追記:2011/11/29]
マルチサイト機能を使って複数のショップを構築すると、セッションが異常になる不具合があるようです。一歩間違えると個人情報漏洩にもつながりますので、Welcart が正式にマルチサイト対応となるまでは、複数ショップの構築はしないようにお願いいたします。また、1ショップのみの場合でも、現在はマルチサイトの検証は十分ではございません。チャレンジされる場合は十分に注意して行なうようお願いいたします。

関連記事