ECサイト専用テンプレート「Welcart Default テーマ」の新機能
こんにちは。
間もなくWelcart1.0-beta が公開されます。Welcart には、ECサイトを構築するための「Welcart Default テーマ」と呼ばれるテンプレートがバンドルされています。そのデフォルトテーマが、更にECサイトを構築し易く、またSEOに配慮すべく改善され、v1.1 にアップグレードします。今回は、その新しい「Welcart Default テーマ」について解説いたします。
自由なECサイト構築を支援
今までのWelcart(0.9.xまで)は、カート関連ページ(チェックアウト遷移ページ)及び会員関連ページ、商品詳細ページを強制出力していました。つまり、それらのページはWelcart がレイアウトを決めてしまい、制作者はそれを変更するために大変な苦労を強いられていました。これを改善するために、Welcart1.0 にはwc_templates という機能を新たに導入し、全てのページを制作者が自由にレイアウト変更できるようにいたしました。
新しい「Welcart Default テーマ」にはwc_templates というディレクトリがあり、その中にはWelcart が強制出力してきた全てのページのテンプレートが入っています。このテンプレートはWordPress のテンプレートの仕様と同じですので、他のページを作成するのと同じ感覚で商品詳細ページなどをデザインすることができます。そのテンプレート構成はこの様になっています。
- wc_cart_error_page.php(決済エラーページ)
- wc_cart_page.php(カートページ)
- wc_completion_page.php(決済完了ページ)
- wc_confirm_page.php(内容確認ページ)
- wc_customer_page.php(お客様情報入力ページ)
- wc_delivery_page.php(配送・支払方法入力ページ)
- wc_changepassword_page.php(会員パスワード変更ページ)
- wc_login_page.php(会員ログインページ)
- wc_lostpassword_page.php(会員パスワード変更申請ページ)
- wc_member_completion_page.php(会員情報登録完了ページ)
- wc_member_page.php(会員情報ページ)
- wc_new_member_page.php(新規会員入会ページ)
- wc_item_single.php(商品詳細ページ)
- wc_search_page.php(複合検索ページ)
これらのテンプレートは、Welcart 本体をv1.0 にアップグレードし、wc_templates ディレクトリをコピーすることで、Welcart Default テーマ以外のテーマにも利用することができます。但し、各テーマごとのスタイルの調整が必要となります。
また、現在Welcart本体のtemplates を退避させている場合でも、wc_templates ディレクトリを設置するとwc_templates が優先されます。
ECサイト構築の効率化
WordPress には、親テーマ・子テーマという仕組みが有りますが、これを利用することで効率よくECサイトを構築することが可能です。新しいWelcart Default テーマは親テーマとして利用されることを意識しています。必要なテンプレートやスタイルシートを配置するだけで全く新しいショップの構築が可能となります。
Welcart は初期インストールの際Welcart Default テーマも同時にインストールしますが、アップグレードの際はテーマを上書きすることはありません。この仕様は今回も同じです。ただ、今後デフォルトテーマが完全に親テーマとして進化したときは、Welcart はアップグレードの際にWelcart Default テーマも自動で上書きアップグレードを行うようになります。新しいテーマを作成するときは子テーマを利用するか、テーマのディレクトリ名を変更するよう心がけましょう。
SEOに配慮
WordPress のデフォルトテーマである「twentyten」ではページタイトルにh1タグを採用していますが、この仕様を「Welcart Default テーマ」にも取り入れました。これは「All in One SEO Pack」でメタキーワードを指定するよりも効果的と考えており、記事ごとのインデックスや検索順位アップに期待しています。